セイバーの生足こそが宝具なんじゃないかと・・・


では、恒例の絵に対するお礼も兼ねた私の妄想SSです。


平行世界のどれか

食い入るような眼差しで、画面に向かうセイバー

「シ、シロウ!ここ、ここはどうすればいいのですか!?」

「そこは、黄金の剣を取る前に、聖騎士の盾を・・・」

ゲームのキャラが動くのにシンクロして、右に左に身体が揺れる。

ドドーン!!

画面上でセイバーのキャラが全滅し、GAME OVERの文字が躍る。

「ああ〜、死んでしまいました・・・。
シロウ!もっと早く指示をくれればこんなことには・・・って、何を笑って居るのです?」

負けず嫌いのセイバーはちょっぴりご立腹だ。

「ごめんごめん、でもセイバーの危険察知もさすがにゲームでは発揮されないんだな、と思ってさ」

「それがどうかしましたか?」

セイバーはちょこんと不思議そうに首を傾げる。

「いや、戦闘とは関係ないセイバーの一面をどんどん知れることが嬉しくてさ」

セイバーは、もう白銀の鎧など纏ってはいない、その必要もない平和な日常の中で暮らしているのだ。
凛から貰ったあの清楚な服は、セイバーの美しさを際立たせたが、セイバーは意外とかわいらしい服が好きらしい。
今着ている服だって、セイバーが自分で選んで、好んで着ている服だ。

そんな一面だって、あのまま別れていたら、決して知ることはできなかった。

「だから、セイバーと一緒に居られる事が嬉しい」

相変わらずの士郎の真直ぐな物言いにセイバーは頬が熱くなるのを感じた。

「私もです、王として生きるために私が捨てたはずの、アルトリアとして望んでしまった生き方が許されるのでしょうか・・・」

「許されないかもしれない。
だからこそ、一緒に生きよう。
罪も罰も、もちろん喜びも幸せも一緒に、さ」


王でもなく、正義の味方でもない。

そんな二人の生活は続く・・・。


FIN


おかしい!ラブラブにしようとしたのに、途中から寝かしてあるSSのネタ方向に流れてしまったせいで、やや暗くなってしまいました。
イメージ的にはFateルートの最後の最後で、王であることやお互いの矜持や生き方全てをかなぐり捨てて、共に在りたいという、ただの愛し合う男女の望みを選んでしまった二人って感じでしょうか?


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