お姉さま・・・って、百合な雰囲気ですね(笑

うーん、相変わらず鼻血が出そうな作品です。
でも、アルトリアと凛の胸がほとんど変わらないようにも見える(笑

・・・えっと、全身書いてあって素晴らしいです。
888888HIT突破記念ということで眼福です。
でも、これうっすら18禁な気がします(汗(ヲ

ではでは、恒例のお礼SSいきま〜す。



Fate女学園A

静かな午後の昼下がり。

凛の前に立つのはこの間出会った転校生、でもそのアルトリアの様子がどうも普通ではない。
珠のような汗が浮かび、金糸のような髪が汗で額に張り付いている。

「お姉様・・・」

白い頬が紅潮して、何処か色っぽい。
熱を孕んだ熱い瞳を凛に向けたまま、浅い呼吸が薄い胸で激しく繰り返されていた。

「お姉様ぁ・・・」

瞳に負けないほど熱っぽい吐息と共に、アルトリアの白い指がそっと凛の顎に触れる。

おかしい、明らかに尋常じゃない。

そう思いながらも、アルトリアの艶のある姿にどこかドギマギしてしまう。

『・・・アルトリア、色っぽい』

ブルブルと気持ちを切り替えるように首を左右に振って邪まな考えを振り払う。

「お姉様、失礼します」

言葉と共に、アルトリアの瞳が閉じられた。
顎に添えられた手、少しずつ近づいてくる美しい顔。

初めて出会ったあの時、切っ先を向けるかのような気高さを感じさせるにもかかわらず、凛の瞳をそして心を奪ったのは、月のように輝く、神秘性すら感じさせるその美貌だった。
心奪われた美の極致ともいえる美しい後輩の姿が、自分の目の前に有る。

アルトリアが何を考えているかわからない。

でも、それ以上に、促されるままに瞳を閉じた自分の心がわからない。

『私は誇り高き・・・』

そう言い聞かせ、冷静な対応を心がけていたはずなのに・・・。

『駄目よ、私には・・・』

そう思ってはいても、閉じられた瞳は開かれない。
すぐ傍にアルトリアの気配がある。
くすぐるような吐息を唇に感じ、一際ドクンと心臓が高鳴るのを自覚した。



コツン



人肌の感触と熱の接触。
ただし、触れたのは唇ではなく額。

熱い、熱い額が自分の額に当てられている。

「お姉様、やはり風邪でしょうか?」

額に額を重ねたまま、アルトリアが相変わらず熱っぽい声をだす。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

期待、失望、安心、落胆。
いろいろな感情が渦巻き、やがて一つの感情に収束する。



自己嫌悪、



「お姉様どうしたのです?」

盛大な溜息をつく、凛に不思議そうな瞳を向けるアルトリア。

「何でもないの・・・」

自己嫌悪に潰されそうな、弱弱しい凛。

「しかし、とても何でもないようには・・・」

頬を紅潮させ、潤んだ瞳で、それでも心配そうに凛を見るアルトリア。
そのすぐ側で感じた熱い吐息で凛の中の何かが音をたてて崩れた。

「アルトリア、風邪みたいね。
今日は一日寝てなさい」

さっきまで落ち込んでいたはずなのに、もうニコリと綺麗な笑顔を見せる上級生にアルトリアはもう訳がわからない。
もっとも、その『綺麗な笑顔』、見る人が見たら体に戦慄が走っただろう。

それは、凛が良からぬ事をたくらんでいる時に見せる笑顔だったからだ。


とにかく、風邪ならば仕方がない、と己のベッドに身体を横たえる。

そこに、凛が訪れた。
手には洗面器と濡れタオルを持っている。

「お姉様、ありがとうございます」

額を冷やすために持ってきてくれたであろう、タオルを受け取ろうと身体を起こす。

「あらだめよ、無理しないで寝ていなさい」

それを手で制しベッドサイドに腰をかける。
朦朧とする意識の中で凛の優しさに感謝する。

タオルをキュっと絞り、そのままアルトリアの寝巻きのシャツのボタンを・・・

「って、何をしてるんですか!!?」

手際よくボタンを外す凛によって、すでに3つほどボタンが外され、寝巻きの隙間からは、白い肌と僅かな丘陵が覗いている。

「ん、寝汗かいてるから拭いてあげようかな、と思って」

ニッコリと笑ったまま、会話の途中も凛の指は止まらない。
とうとう、アルトリアのボタンは全部外され、熱のためにほんのりと紅く色づき、しっとりと汗をかいた肢体が露わになる。

「さあ、拭いてあげるから・・・」

「お姉様。止めてください・・・」

その弱々しい制止の声にクスリと妖艶な笑みを返す。

「アルトリアの肌はキレイね、滑らかでまるで大理石みたい」

ツツツッと、ゆっくりと鎖骨の辺りからおへその辺りまで、汗を救うように凛のしなやかな指が走る。

「あっ・・・くすぐったい・・・です」

「あら、なんだか余計熱が上がってきたみたいね」

そういう凛の方もアルトリアに負けないほど熱い吐息を漏らしている。

プチプチッ

「お姉・・・さま。一体な・・・にを?」

「あら、風邪はねアルトリア、人肌で暖めるのが一番良いのよ」

「でも、でも、お姉様・・・」

アルトリアの白く華奢な身体に指を這わせる。

「あら、アルトリア寒いのかしら?こんなに身体を震えさせて」

「お姉様・・・意地悪」


そんなアルトリアのかわいい反応に思わず、笑いが漏れる。













「うふふふふふっふ・・・アルトリアってば、そんなに恥ずかしがらなくたって・・・」




















「蒔ちゃん・・・」

「ああ、どんな夢見てるか知らないけど、ちょっと、いや、かなり怖いな・・・」






夢落ちですいません。
私にはここが限界です(汗

でも、手直し前よりは相当がんばったつもりです。


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