お姉様、そう呼ばれたい


うわーーーん、muuさんの意地悪。
かけない、俺にはこれにSSをつけることなんてできないよ。
かわいいよ、かわいいけどさ、元ネタしらないんだ、俺は!!

それでも書かねばならない・・・。
理想のために。


Fate女学園
<第一話 『お姉様』>


無限に広がる平行世界。
そんな、世界の一つにある学園、名をFate学園という。
何処にもない気がしないこともないけど、聖杯戦争に勝利した遠坂凛が聖杯に願ってでも強引に作り上げたのかもしれない。
とにかく、この学園にはどこかで見たことある人がいっぱい登場するが、それは全て他人の空似に違いない。


Fate学園の校門の前に佇む小柄な少女。
小さく華奢な身体には不釣合いな大きな荷物を抱えていた。
僅かに緊張したような面持ちで、校門の奥に広がる校舎を眺めている。

ここFate学園は、伝統ある全寮制の女子高だ。
厳しい校則と厳格な教育、寮での生活など、全ては生徒を一級品の淑女に育て上げるために決められた物だ。
校舎のほうでは、淑女の鏡のような大人びた女性達が木陰で本を読んだり、あくまで優雅にお茶を飲みながら談笑していた。

「私はここでやっていけるんでしょうか?」

一度この門をくぐってしまったらもう戻れない。
自ら決めたことを覆すことは彼女にはできない、こう見えても彼女は頑固なのだ。
だからこその逡巡であった。
先ほどから不安げに校舎を覗いているのもそのためだ。

「貴女、ずっと立っているけれど何か御用かしら」

突然背後からかけられた声。
びっくりして振り向いた視線の先には、Fate学園の制服に身を包んだ少女が微笑んでいた。

「驚かしてしまったみたいね」

クスクスと笑いながら、話しかけてくる。

「私は遠坂凛、この学園の3年です、貴女は転入生ではないかしら?」

「はい、私は今日この学園に転校してきたアルトリアと申します」

驚かされたにもかかわらず、不思議と腹はたたなかった。
思わず瞳奪われるほど、目の前の遠坂凛という女性は気品があった。
その、悪戯っぽい表情も、彼女の怜悧なイメージを感じさせる切れ長の瞳と合わさって、彼女の魅力を伝えてくれる。

「では、寮まで案内しますね」

寮まで並んで歩く間に会話が弾む。
初めは緊張して居たのか言葉少なげだったアルトリアも、凛に何か近しい物を感じたのか、自然表情も柔らかい物になる。

「アルトリアさんは・・・」

「アルトリアでかまいません、トオサカさん」

思わず凛の眼が釘付けになるほどの可憐な微笑。

「では、私のことはお姉さまと・・・」

「はい?」

「いえ、なんでもないの。私のことも凛で良いわ、アルトリア」

「はい、ではリンと呼ばせてもらいますね」

そういって、さらに微笑むアルトリア。
金の髪、碧い瞳、美人ぞろいの学園でもめったに見ないほどの美少女だ。
しかも、その眼差し、仕草、佇まい、どこをとっても気品に溢れている。
それは、訓練されて身についたものではなく、彼女が生まれ持った資質といってもよい。

「アルトリア、貴女もしかしたら此処ではない何処かでは、王様とかをしているんじゃないかしら」

「私が王様ですか?」

きょとんとした表情、凛本人も何故自分がそんな事を思ったのかわからない。

「いいわ、忘れて」

そんな、親しくなったためか弱冠砕けた口調で会話をするうちにいつのまにか、寮の前のマリア像のところについてしまっていた。

「もっと話をしたいのだけど、私もう行かなければならないわ」

チラリと時計に眼をやり、残念そうに呟く凛。

「ここまで送ってくれてありがとうございます、リン」

「アルトリア、これをあげる」

そう言って、凛は首からロザリオ外し、アルトリアにつける。
ロザリオを扱う凛の手はとても丁寧で、これが彼女にとって大切な物であることがわかる。

「そんな・・・。
これは貴女にとって大切な物なのでしょう?受け取れません」

「そう、大切な物よ。
だからこそ、ここで貴女に渡したいの。
受け取ってもらえるかしら?」

なおも返そうとするアルトリアに対し、凛の丁寧だが、有無を言わせぬ口調。

「わかりました、では貴女に返すまで大切にお預かりします」

それはアルトリアにとって最大限の譲歩であることが、口調と眼差しからわかる。

頑固とも取れるが、意志の強いところも彼女の魅力といえるだろう。

「ええ、ではまた必ず会いましょうね」

凛は軽い溜息のあと、そういい残して微笑みを浮かべ歩き去った。

「リン、綺麗で素敵な人ですね」

受け取ったロザリオを胸に抱くようにして、アルトリアは彼女をいつまでも見送っていた。

ちなみに、『YOURS EVER〜永遠に貴方のもの〜』と書いてあったとかなかったとか。






・・・・・・・なんとか、書ききってみました。
muuさん、。これくらいでお許しを。
書いてる本人が何書いてるか意味不明に陥りました。
一応、次のライダーにつながるように書きました。
続きもこれで来るんなら、このまま連作してやるぜ!

・・・しかし、山無し、落ち無し、意味無しの作品だな、われながら。
ちなみに、最後のYOURS EVERの意味わかる人居るのかな?
セイント聖矢の、ハーデス編、瞬のペンダント参照

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