はじめに

真一郎はさくらと、耕介は薫と付き合っています

瞳は真一郎にも耕介にも告白をしていませんので耕介には抱かれていないという設定です

原作と違う設定のものは嫌いだ!という方は読まないことをオススメします

それでも構わないという方は

文章・キャラ・その他諸々と可笑しい所がありますがよろしくお付き合いください




tear  ―君がくれたもの― 







「せいっ!!」

スダーーン!!

ある一室で叩きつけられた様な音が木霊する

「次!!・・・・・・誰かいないの!!」

「先輩〜もうダメです〜(涙)」

「何言ってるの!!全国大会はもう直ぐなのよ?これぐらいで弱音なんか吐いてどうするの!!」

「そんな事言われても〜(泣)・・・・・・もう3時間以上も休憩を入れずに乱取りしてるんですよ?

流石にみんなバテますよ〜・・・・・それに外はもう真っ暗ですよ〜?」

言われて窓の外を見ると確かに真っ暗になっていた

「・・・・・・・・・しょうがないわね。じゃあ今日はここまで!!みんな気をつけて帰りなさいね」

そう言って外へ出て行こうとする

それを見た部員の一人が呼び止める

「先輩?シャワー浴びないんですか?」

「ええ、ちょっと夜風に当たってくるわ」


ここは海鳴大学

そして先ほど出て行った美しい女性の名は千堂瞳

今年で21歳を迎える護身道部の主将だ

「今日の瞳さんってなんか怖いわね・・・」

「うん。鬼気迫るって感じよね」

着替えをしている護身道部の部員が瞳の事を話している

「あ!?私知ってる!!何でも昨日瞳さんをコンパに行ったときに居た連中が最低だったらしいよ。

なんでもお酒に酔わせて無理やり迫ってきたんだって」

「うわっサイッテー!!なにそれ、それじゃあ瞳さんが怒るのも無理ないじゃない」

「瞳さんの男嫌いって有名でしょ?なのに男連中は信じてなくて・・・

無理やり話しかけるから嫌悪感倍増って感じで・・・」

「うっわ〜私その場に居なくてよかったわ〜」

「でも、よくコンパなんかに出たよね瞳さん」

「なんでも行けなくなった友達の代わりに行ったんだって」

「瞳さん優しいから・・・・・」



一方、噂されている張本人は・・・



「あーーーーーもう!!イライラするわね!!!」

いまだに機嫌が直っていなかった

「なんで私の周りに来るのはああゆう男しか居ないのよ!!・・・・・・・・はぁ〜〜〜」

怒っていたかと思うといきなり溜息をついた

「ああゆう男ばっかりじゃないってことは解ってるんだけどね・・・・・」

そう言いながら自分が好きになった男達のことを思い浮かべる

「耕ちゃんは薫を選んだし、真一郎はさくらさんを選んだんだもんね。

私も次の恋を探さなくちゃいけないんだけど・・・ね・・・・・」

告白できなかったことでいまだ諦めきれないのか、瞳の目には後悔の色が映っている

暗い表情で俯く瞳に一匹の子猫が擦り寄ってきた

「にゃ〜ん」

「あら?この子は・・・・・・どうしたの?こんな時間にこんな所まで入ってきて・・・迷い込んじゃったの?」

子猫を抱き上げながら視線を合わせる瞳

その顔には先ほどまでの暗い表情は消えて慈愛に満ちた表情が広がっていた

「にゃにゃにゃ、にゃん」

「お腹減ったのかな?・・・ゴメンね、いまは何も持ってないの・・・・」

「にゃ〜〜ん」

残念そうに鳴く子猫を見て、何かないかと胴衣を探っていると瞳の親友・神咲薫がやって来た

「千堂・・・なんばしよっとね」

「薫!?・・・・・・・・ううん・・・なんでもないよ・・・・なんでも・・・・・」

突然の薫の来訪にさっきの事を思い出したのか、また暗い表情になる

そんな瞳を心配そうに見つめる薫

「千堂、相談事ならいつでも乗るよ?」

「ほんとに大丈夫。これは私の問題だし・・・なにが原因かも解ってるから・・・」

「でも・・・・・・解った。うちにできることなら何でもするから連絡して?」

「えっ!?」
「どげんした、千堂?」

「あっ!?なんでもないわ・・・ありがと薫」

「気にせんでよかよ。友達の為じゃ・・・・・・じゃあね千堂。また家に遊びに来て」

「うん・・・・・・ありがとう」



薫が帰っていったのを見送ってからポツリと呟いた

「やだな・・・」

『自己嫌悪』

先ほどの薫の『何でもする』という言葉にグラついた自分が許せなかった

薫は本気で自分を心配してくれてるのに・・・

そう考えると胸が張り裂けそうになる

そんな瞳を救ったのはまだ腕の中にいる子猫だった

「にゃ〜〜ん」

「えっ?あ、ゴメンね。忘れちゃってて・・・・・・・でもほんとに何も持ってないのよ・・・」

子猫はお腹が空いているとばかり思っている瞳は困った顔で子猫を見た

「にゃ〜〜ん」

なぜか悲しそうな子猫の目に思わず顔を近づける

すると・・・・・・

ペロペロペロ

頬を舐めてくる子猫に有ることを気付かされた

「私・・・・・泣いてるの・・・・?・・・・」

瞳は泣いていた

「どうして・・・・・」

真一郎や耕介に恋人ができたときでも泣かなかった

いや、泣けなかった自分が何故今になって泣いているのか・・・・

「にゃ〜ん」

涙を拭うかのように頬を舐め続ける子猫

自分が泣いている訳は解らないがこの子猫の御陰だという事は不思議と解った




しばらく声を上げながら泣き続けていた瞳が泣き止み、子猫を見詰める

「ありがとう、ネコちゃん。あなたの御陰で新しい恋を見つけにいけそうよ♪」

最近は浮かべることのなかった、心からの笑顔を浮かべていた

「ねぇネコちゃん・・・・・よかったら家に来ない?見たところノラみたいだし・・・・・・どうかな?」

「にゃ〜ん♪」

嬉しそうに鳴く子猫を見て満面の笑顔になる

「それじゃあ名前、考えなきゃね♪・・・・う〜ん・・・・・そうだ!!」

「にゃ!?」

急に大きな声を上げる瞳に吃驚する子猫

「あ、ゴメンなさい。あなたの名前が決まったの」

「にゃあ?」

『あなたの名前は『tear(ティア)』涙っていう意味なの。どう、気に入った?』

「にゃあ〜ん♪」

頬へ擦り寄ってくるティア

「そう、よかった♪これからもよろしくねティア♪」

「にゃん、にゃん、にゃん」

返事をするかのように鳴くティアを抱いて着替えに戻っていく瞳の後姿は何処か幸せそうだった









あとがき

どうも初めまして?翠屋8代目です

ギン「相棒のさすらいの情報屋 ギンッス」

ようやく4作目ですよ。早いようで短いかな?

ギン「今回も猫が出てきたッスね」

猫好きだからね〜。出してないのは3作目だけじゃないかな?

ギン「4っつしか出してないくせに・・・・・まぁいいッス。

これ魔術師さんのサイトの他力本願寺用の応援SSのつもりッスか?」

うん。だって瞳様が1位じゃないんだよ?しかも3位の薫に猛追されてるし・・・・

ここは一つ応援SSでも書いて差を広げなきゃって思ってさ

ギン「これで応援になればいいッスね?」

グサッ!!

ま、まぁいいじゃないか。そんなことは・・・・ははははは

ギン「やれやれ・・・・とりあえず感想など送ってくれたら翠屋に狂喜乱舞させるッス」

踊りますよ〜

ギン「掲示板かメールでお願いするッス」

できればメールでお願いします。掲示板に書かれてても返事が出せないかもしれないから・・・・

ギン「では、また次回に会えると嬉しいッス」

ではでは〜


魔術師の一言

まずは、応援SSありがとうございます
実は翠屋8代目さんが、瞳様好きだって知らなかったんですよ
私の作品だと瞳はあまり出てこないんで、なんか新鮮です
1の完璧超人の才気溢れる瞳も、2の意外と子犬系な可愛い瞳も良いキャラしてるのになあ。
さあ、翠屋さんに感想を送ろう!!
あて先はこちら→

ちなみに、後書きに出てくる『ギン』は、阪神様のサイトに、翠屋さんが投稿した作品に出てくるキャラです。
そっちもぜひ読んでみよう!