知佳のさざなみ寮日記

 

今日は大好きな耕介お兄ちゃんがさざなみ寮に来てから、ちょうど二年目の日です。
私はお兄ちゃんの管理人一周年の日から、一年間ずっとさざなみ寮での出来事を日記につけていました。
その中でいくつか印象的だった思い出を発表しようと思います。
日記を見せるのは、ちょっと恥ずかしいんですけどね。

 

4月1日

 

今日は大変な一日でした。
今日はエイプリルフールだったので、お兄ちゃんは、愛さんの作った見た目は凄く美味しそうな料理を、ゆうひちゃんに

(ゆうひ)「いっつも、耕介君に美味しいもん食べさせてもろうとるから、たまにはウチが耕介君のために作った料理をた・べ・て(ハート)。はい、アーンして。」

とか言われて、お兄ちゃんは鼻の下を1mくらい伸ばしていました。
ただ、料理を一口食べた瞬間に
血涙を流しながら倒れてしまいました。
もちろん、ゆうひちゃんがダッシュで逃げたのは言うまでもないです。
まったくゆうひちゃんにデレデレしてるから悪いんだよ、お兄ちゃん。
それにしても愛お姉ちゃんの料理は、ドンドン
殺人的になっていくなぁ。





4月17日

 

今日はさざなみ寮の皆とお花見に行きました。
例によって真雪お姉ちゃんが、薫さんに無理矢理お酒を飲ませて、薫さんは酔っ払ってしまいました。
そして薫さんは

()「耕介さ〜ん、大好きです。二人だけの時みたいにギュッてしてくださ〜い」

(耕介)「か、薫なに言ってんだよ。落ち着いて水でも飲んで…」

()「…耕介さんはウチのことが嫌いなんですね。」

と言いながら上目遣いにお兄ちゃんを見ながら瞳を潤ませる薫さんを見て、お兄ちゃんは鼻血を濁流のごとく流して苦悩してました


『考えろ考えるんだ、耕介。
いくら薫がかわいいからって、みんなの前でガバッと行っちゃったらヤバイだろ?
ああ、でもいつもの薫もいいけど、甘えん坊の薫もいいな。
良し、この選択肢の中から次の行動を選ぼう

『1、今すぐここで抱きしめる

 2、やっぱりここで抱きしめる

 3、誰がなんと言おうとここで抱きしめる

4、もぉう我慢でぇきぁない!!とケロッ○のCMのような口調でGO

ってお兄ちゃん、全部言い方換えただけで同じなんですけど。
私は少しお兄ちゃんが嫌いになりそうでした。

ちなみに私と同じように心を読んだリスティは

(リスティ)「耕介って…獣(ケダモノ)だな。」だって。ちょっと同感。

 

4月29日

 

今日はゴールデンウィークなので、瞳さんが遊びに来ていました。

()「ねぇ〜、耕ちゃん。私眠くなっちゃった。今日は耕ちゃんの部屋に泊まっていってもいいでしょ?」

(耕介の心の中)『なに?俺の部屋に泊まっていくだと
OKに決まってるじゃないか。って言うか漢として拒否できるわけ
ないだろ。
確かに薫はかわいい。しかし、瞳もやっぱりかわいいんだよな〜。デヘヘヘヘ〜』

()「千堂、馬鹿なこと言うもんじゃなか。耕介さんは今日は私と、お風呂に入るんだ。
ね〜、耕介さん」

(寮の皆の心の中)『おお〜、薫さん大たん。あの薫さんがあんな事言うなんて…。』

(耕介の心の中)『な、な、なななな何だって〜〜!!薫とお風呂!?
前に一緒に入ろうと頼んだ時に、照れた薫に
鉄芯入りの木刀ぶん殴られて全治3週間の複雑骨折して以来、すっかり諦めていた俺の野望が…。
今、今・・・ついに達成されるのか

ありがとう!!
世界中の皆、ホントにありがとう!!
これで俺は願いをかなえるためにドラゴン○―ル
を集めに行かないですむよ』


………お兄ちゃんが壊れちゃった。

私は最近、この人と義兄弟になったことをかなり真剣に後悔しています。

ちなみに妄想していたお兄ちゃんが、鼻血を20リットルほど流して、病院に運ばれたために薫さんと瞳さんの対決は決着が着きませんでした。

 

5月18日

今日は真雪お姉ちゃんと、耕介お兄ちゃんと三人で映画を見に行って来ました。
ついでに、帰りに翠屋に寄ってお茶してきました。
翠屋の店長さんは、凄く奇麗な人で、しかも優しそうな人でした。

(知佳)「ここのシュークリームって、本当に美味しいですよね。私大好きです。
私がシュークリーム作る時も、いつも参考にしてるんですよ。
でもどうしても上手く行かないんですよね〜。なにかひみつがあるんですか?」

(桃子)「ええ、特製の隠し味があるんですよ。特別に教えて差し上げましょうか?」

(知佳)「本当ですか?わ〜聞きたい聞きたい。ねえ、お兄ちゃんも聞きたいよね?」

(耕介)「ああ当然だとも、凄く凄く、ものすごぉぉぉく聞きたいです。
桃子さんの電話番号!!」

(一同)「……………………………………………………………は?」

(耕介)「や,やだなー。みんな冗談ですよ、冗談…。」

(真雪)「…耕介、コーヒーに醤油注ぐほど動揺してるんだが…。」

 その日のうちに耕介お兄ちゃんを追い出す計画を真雪お姉ちゃんと立て始めました。

 

6月8日

今日、お兄ちゃんの所に瞳さんから電話がかかってきました。

(瞳)「耕ちゃん…。ごめんね、耕ちゃんが今はもう薫に夢中なのはとっくに気が付いていたの…。でも私はそれを認めたくなかった。
だって認めてしまったら、私の4年間の思いは行き場を無くしてしまうから。
だから耕ちゃんが困るのも承知で、薫に張り合っていたの…。
耕ちゃんは優しいから、我侭な私の行動についてなにも言わなかったけど…。」

(知佳の心の中)『い〜や、この男は迷惑どころかむしろ喜んでたと思うけど…。』

(耕介)「瞳…。俺の方こそすまない、今も昔も、俺はお前を傷つけてしまうんだな。
でも、俺はお前が横にいてくれることを、迷惑だなんて思ったことは無いよ、唯の一度だってな。
例え、俺に薫がいても、お前に彼氏が出来ても、俺たちはなにも変わらないさ…。
お前はいつまでも俺の大切な…。」

(瞳)「幼馴染の妹なの?」

(耕介)「違うさ。お前は俺の大切な幼馴染さ、そして俺の大切な人の親友だ。」

(瞳)「…ありがとう。私が言うのもなんだけど、薫は私の親友なの。
泣かしたりしたら許さないからね。」

(耕介)「解ってる。あの娘を泣かすような事はしない。誓うよ」

(知佳の心の中)『おおおっ!お兄ちゃん、いつになくシリアスだ。かっこいい』

(耕介)「だから、瞳。お前が何かに傷つき、辛い時は俺のところに来い。
お前も俺の大切な友人だから、俺はお前を一晩中慰めてやる!
もちろんベットの中で…。」

(瞳)「!!!!!…《ガチャ》ツー…ツー…ツー…」

(耕介)「突然切ること無いのに…。クスッ照れやだな瞳は…。」

(知佳の心の中)『…黙れ腐れ外道

私は今すぐこの男をカッコイイと思った過去を、自分の記憶から消したくなりました。



6月27日

今日はお兄ちゃんと買い物です
駅前で、みなみちゃんと同じ学校の、相川真一郎さんに会いました。
お兄ちゃんは真一郎さんに

(耕介)「お前、瞳と付き合ってるんだって?あいつは俺の大切な幼馴染だ。泣かすなよ」

(真一郎)「ええ、約束します。俺は必ずあの人を幸せにしてみせる。」

(耕介)「男と男の約束だぜ。」

(真一郎)「はいっ」

と言っていました。


お兄ちゃんは、男の友情、良い物だなと言ってました。

ただ、真一郎さんは

『っち、何ほざいてんだよ。昔、瞳に
襲いかかったくせによ。
にが泣かすな、だよ、テメエに忠告されるくらいなら糸ミミズミジンコに忠告された方が、数万倍マシだぜ…。ケッ』

っと心の中で思ったのを、私知っています。


(
耕介)「俺は耕介〜君の仲間だ〜♪」

違うよお兄ちゃん。
少なくとも真一郎さんは
2758%敵だと思うよ。

お目汚しすいません
昔、いや、大昔に書いた初ギャグ物です

いや・・・内容が黒い・・・
しかも、耕介壊れすぎ・・・