このSSは、前回の他力本願寺に私が投稿した晶応援SS「告白 〜晶の場合〜」の続き風味になっています。
まだ読んでいない方は、できればそちらから読むことをお勧めします。
……読んだからといって、このSSが楽しめるかどうかは置いといて(弱気MAX)
気がつけば、目の前にはいかつい顔をしたおっさんが立っていた。
「ふむ…お前の起源はわかりやすいな」
「はい?」
「お前の起源は…『漢らしい』だ」
「………え?」
「そんなわけあるか〜〜!!!
ってあれ?」
見渡せば、そこはいつもの自分の部屋。
で、自分はパジャマ姿で、ベッドの上にいる。
「……夢?」
時計はすでに起床の時刻を指している。
「ん〜……そろそろ起きるか」
一度大きく伸びをして、晶は着替え始めたのだった。
恋文……?(晶応援SSのはず)
朝。
晶はいつもの道で、学校へと向かっている。
ただ、ひとついつもと違う点があった。
それは、晶が一人であるということだ。
そう、レンがいないのである。
「…意外と寂しいもんだな」
普段なら、どつきあいながらも一緒にいた、彼女の顔を思い浮かべて呟く。
レンは数週間前の「あれ」(「告白」参照)以来、白井さん(♀・こちらも「告白」参照)の家に拉致…もとい、遊びに連れて行かれることが多くなったのだ。
……それも泊まりで。
そこでナニが行われているのかは誰も知らない。
レンに聞こうにも、そのことだけは頑なに言うのを拒んでいた。
(……ふっ……Good Luck……レン)
いや、もうコト(?)は済んでしまった後かもしんないけど。
そんな、今は亡き強敵(とも)のことを回想しているうちに学校に着く。
そして下駄箱に靴を入れたとき……ソレを発見したのだ。
「こ、これは……!?」
「果たし状を受け取った〜?」
「というかなんと言うか……俺もコレが何なのか、よくわからないんだけどさ」
今、晶と話しているのは友人の西島瑞乃。
中学入学当初からの親友である。
晶の手には、今朝貰った手紙らしきものが握られていた。
手紙と断定できないのは、それがかなり異常な代物であるからだ。
いや、確かに手紙ではあるのだが、その形態が現代の一般的なそれと比べてずれている。
便箋に入れられたわけでなく、その代わり大きな紙に包まれている、さながら、昔の果たし状に似た形状。
晶が果たし状と形容したのは、無理もない…むしろ妥当な表現のように思える。
そこにはでかでかと、かなりの達筆で「城島晶殿へ」とある。
もちろん筆で、だ。
中身の方も、何の色気もない白い紙に、やはり筆による達筆で文字が書かれている。
内容は、こう。
「当方、貴殿に重大な用件を持つ物で候。
此度、その用件を貴殿に伝えたいと思い候えば、筆を取った次第で候。
次の日曜、海鳴公園にて待つ。
必ず来たれたし。
相応の用意をしてくることが望ましく候」
「……た、確かに、果たし状ね…。
無理をすれば、ラブレターに見えなくもない、かな?
こんな手紙よこす感性の人とは、あんましお近づきになりたくないけど」
文面を読んで、苦笑いをしながら瑞乃。
「ラブレターって……無理しすぎだろ、それ」
「で、晶はこ〜ゆ〜モノを受け取る心当たりとかないわけ?」
「あるわけないだろ」
「じゃ、コンナノを書ける……もしくはそういう発想をするような人物には?」
「いるわけ……はっ!?」
いる。
いや、こういうことをしても、全く違和感が無いという人物という意味ではあるが。
確かに、あの人ならやらかしそうだ。
となると、俄然さっき瑞乃の言った、ラブレター論にも信憑性が…
(でもでも、まさか師匠が俺に……)
「どしたの?
悶々と考え込んじゃって」
「え、いや、なんでもない、なんでもないよ?」
(いやでもしかし、俺ってばいつの間にか自分ルートのフラグ(?)を…!?)
「おっほっほ〜」
そんな会話の最中、突如として笑い声が。
「とうとう年貢の納め時が来たようやな、おさる!」
「あれ?
レン、生きてたのか?」
見れば教室の出入り口に、死んだはず(嘘)の朋友レンが仁王立ちしていた。
「勝手に人を殺すなわりゃあ!?
うちはぴんぴんに生きとります〜!!」
何か気に触ったのか、怒り出すレン。
が、すぐに収めて、
「とにかく!
それは最近何かと態度がでかくなってきたお前に制裁を加えようとする正義の人からのものに間違いなし!
徹底的にのされて反省せいや、おさる!」
ビシッとイイポーズでこちらを指してくる。
「どっからそういう発想が来るのかしら?」
「さあ?
それはそれとして、ここに来て大丈夫なのか、レン?」
「は?」
「だってこの教室には白井さん(返す返すも「告白」参照)が…」
「あ〜、レンちゃん!
私に会いに来てくれたの〜!?」
「うのぅぁああ!?」
レンは、後ろから白井さん(しつこいけど「告白」参照)に抱きしめられ、そのまま何処かへ退場していった。
「へるぷ〜! へるぷみ〜や〜〜!!」
断末魔…か?
「で、どうするの?」
「うん、一応行ってみようかと」
(もし万一師匠からなら……まぁ…ごにょごにょ…だし)
レンの身に起こったことなど、全く意に介せず、会話を続ける二人。
友情って何だろう?
んで、時は過ぎ去り…
土曜日。
「で、本当に行くの?」
「ああ」
例の手紙?に書かれていた約束の日である。
晶と瑞乃は公園に向かって街を歩いていた。
「別に瑞乃は来なくていいんだぜ?」
「でもどんな相手がどんな用件で呼んだのか、凄く気になっちゃって」
「……ま、いいけどさ」
「ところで晶。
なんか微妙にお洒落してない?」
「え、そんなことは、ない、ですよ?」
「そうかな〜?
まさか私がラブレターかもって言ったの、本気にしたわけじゃないよね」
「ま、まさか」
「そうだよね〜」
「………」
言うまでもないが、図星である。
もし…万が一の確率でしかありえない話ではあるが、ほら、晶だって純情可憐な女の子なわけで。
でも、きっちり空手のグローブを用意してたり、動きやすい服装をしていたりするのは、格闘家としての性だろうか?(違)
「ふっふっふっふ」
もう少しで公園につく…そんなときに背後から変な声がかけられた。
「もう少しだね〜」
「ああ」
「ホント、誰があの手紙書いたんだろ?」
「って思いっきり無視すんなや!!?」
「何だレン。
今日は白井さん(「告白」参照…ん? いい加減にしろって?)と一緒に遊ぶ予定じゃなかったのか?」
「え? え、そりゃあ、まあ……
ともかく!
ほら、例の果たし状の件!」
「果たし状かどうかはまだわからないけど」
「お前が果たし状以外の何の手紙貰うっちゅうねん!」
偏見である。
「まあ、うちがそれの決闘の協力を手伝ってやらんでもないっていうか、手伝ってやるからうちも助けっていうか、ちょっと隠してくれるだけでいいからってうわきたぁあああ!?」
恐怖に引きつったレンの顔が見る先には、白井さん(ここまで来たら最後まで突き通す所存…「告白」参照)が。
「あ〜、レンちゃん、こんなところにいたんだ〜」
「ひ、ひぃ!?」
「駄目だよ〜。
一緒に遊ぶって約束なのに、勝手にどっか行っちゃ」
「ジャ○……俺の名を言ってみろ」(レン主観)
「あ…あう」
「探すの大変だったんだからね?」
「お前はもう…死んでいる」(レン主観)
「い、いややぁぁあああああ〜!!!」
レン退場。
ま、それはそれとして。
「そろそろ見えてくるかも」
「本気でまるっきし気にしないわけね」
「何を?」
「…ううん、なんでもない。
晶って友達思いだなぁって」
「はは、誉めても何もでないぞ?」
…………
果たして、そこで待っていた人物とは!!?
「……で、こうなったわけだけど」
ジト目で目の前の光景を見やる瑞乃。
そこでは、乙女チックな表情の晶と、やや顔を赤らめた恭也の仲睦まじい姿があった。
「…オチなし?」
………
「…何のひねりもなし?」
………
「思いつかなかったの?」
…………
「…………」
……………
完
あとがき
ごめんなさい。
本気で意味のわからんSSになってしまいました(汗
というか、これ誰の応援SSだ?(ォィ
晶よりもレンや白井さん(「告白 〜晶の場合〜」参照)の方が目立っていたような…?
気のせい?
さて、他力本願寺のほうは、私以外からの投票があったり、あまつさえ応援SSまできちゃってるしで、なかなか凄いことになってます。
とうとう時代は晶に移ったか!?(言いすぎ)
まあそんなわけでではでは〜
PS 文章中の「告白」参照とは、あくまで私が前回投稿した晶応援SS「告白 〜晶の場合」のことであって、F・フースキーさんの投稿した晶応援SS「告白」ではありません。あしからず。
全く同じ題名で、ちょっとびっくりw
魔術師の戯言
毎度毎度思うのは・・・晶の応援SSって応援か、本当に?(爆
いや、この弄られ芸人見たいのが彼女の味なんだよな、きっと
本編中でも女装させられてたし
それではみなさん、感想を書きなぐりましょう
時代は晶です
人気投票再会の時代は終わりました
感想はS&Gさんまで〜
拍手の時は「S&G」さんと銘記よろしく
それでは、みんなで白井さんに一票を!!
・・・え?違うの?
追伸、白井さん、大人しい。。。って設定はいずこへ?(笑