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過去と未来の狭間で…


 

ドド~~~ン!!!!!

八束神社に、爆音が木魂する。

「痛~~~~い…」

「ビックリしましたよね…」

「那美は大丈夫?」

「はい、私は平気です…。忍さんは何処か打ったんですか?」

「うん、ちょっとお尻を…」

 

「二人ともいいかげん降りてくれ…」

「「え?」」

忍と那美が良く見ると恭也は二人の下敷きになっていた。

「恭也…、あんた私達二人のお尻の下で何やってるの…?」

「忍…激しく誤解を生みそうな言い方はやめてくれ…」

「恭也さん…、すいません下敷きにしてしまって…。

大丈夫ですか?」

「ああ、那美さん。気にしないで下さい…。

二人に怪我が無くて何よりです」

 

「ところで二人とも…ここはあの神社よね…?」

「ええ…そうです…」

「じゃあなんで私達3人しか居ないわけ?」

「おかしいですよね…確かに…。

美由希さんや、久遠たちは何処に言ってしまったんでしょう?」

「ここホントに八束神社ですよね…?

雰囲気が違う気がするんですけど…」

恭也の言葉に忍もウンウンと頷く。

「恭也もそう思う?私も微妙な違和感を感じるんだけど…」

「そう言われると…なんか街並も少し違う気がしますね…」

那美も不安そうに頷く。

「とりあえずこうしていても仕方ないし…

町を歩いて見ませんか?

翠屋あたりに行けば何かわかるかもしれないですし…」

那美も忍も特に反対する理由も無く、他に良い案も浮かばないので

恭也の提案どうりに街に向かって歩き始めた…。

 

 

やはりと言うか、意外にと言うか街も見覚えのある海鳴の町であることはまず間違い無い…。

しかし…

「やはり微妙に違和感を憶えるんですよね…」

那美は周りをキョロキョロ見ながら歩いてくる。

「う~~ん、変ね…」

那美はしきりに首をひねっている忍に気が付いた。

「忍さん…、何が変なんですか?」

「あのゲーセンも、こっちのゲーセンもおかしいのよ…」

「え?」

そう言われて那美はゲーセンを見てみるが別におかしな所は無いように見える。

相変わらずけたたましい電子音が響いているし人の熱気も凄まじい。

「ああ…ゲームをやらない那美にはわかんないかな…。

おかしいのは建物じゃないの…。あれよ・・・」

と忍が指差したのは幟だった。

「え~、別に普通の幟じゃないですか?」

「書いてあるゲームの問題ね…」

幟には『サムライ 伝説 2 絶賛稼動中』と書いてあった。

「『サムライ伝説2』って、8年くらい前のゲームよ…」

「はい…?」

那美は忍がいまいち何が言いたいかわからないらしい。

「それじゃ、あっちのCD屋の看板見える?」

「はい見えますよ…、え~~と…

『SEENAのNameless Melody だけど君に贈る歌 入荷しました』ですって…」

那美が自分が言った意味をようやく理解したらしい。

「え!!!だって椎名さんのデビュー曲ですよ、これって…」

「うん…私が小学生のころに買ったCDね…」

「忍さん…まさか…」

「うん…考えたくないけど…私達は…」

「過去の世界に居るみたいだな…」

今までずっと黙ってた恭也が初めて口を開いた。

「恭也もやっぱそう思う?」

「ああ…、それしかないだろうな…」

そう言いながら恭也は前の店を指差した。

忍と那美はその指先から視線を前に滑らせる。

「「な~んだ…翠屋じゃない(ですか~)」」

「違う、店じゃなくてそこから出てきた人物を見ろ…」

翠屋からは少年が一人出てきた。

「あの子?なかなか可愛い顔してるとは思うけど…。

あ…、でも何処かで見たことある気がしないこともないかも…」

忍はジ~~っとその子を見ている…。

一方の那美は何か思い当たる節があるのか慌てている。

「あの子もしかして…」

「何?那美あの子知ってるの?

大きくなったらなかなかの美形になってるわよね…。

ちょっと目が大きくて美少年タイプだけど、意思の強そうな目のせいかな…。

顔立ちほどには女の子っぽくないわね…」

何故か忍を恭也が軽く小突いた。

「痛いじゃないの恭也…」

そんな忍を無視して那美は…

「あの子…たぶん、子供の頃に私会ったことあります…」

「気が付きました?那美さんは何度か会ってますからね…」

「え……?私にもわかるように説明してよ…」

「つまりな…忍、あの子供は…」

「昔の恭也さん自身です…」

二人の言葉に忍は目が点になった。

そしてその後に…

 

「えええええええええ

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」

 

大絶叫!!であった。

「そんなに驚かなくても良いだろ…」

「だって、あの美少年が恭也?

実は可愛い顔してたのね…。真一郎さんみたい…。

そう思うと今の男らしい顔も可愛く見えて来たわ…」

そう言いながら忍は恭也の頭を

「良い子良い子」

と言いながら撫でてきた。

 

「忍さん…!!そんな事してる場合じゃないです!!」

眼には「少し羨ましい」と書いてあったがこの際無視する。

「そうだわ…。なんで私達過去に来てしまったんだろう…」

「と、同時に帰れるかが問題だな…」

悩む3人など関係無いと言わんばかりに空は茜色に染まりつつあった。


魔術師の戯言

最近、なんだか結構なペースで更新してます。
復活宣言は伊達じゃないのさ。

とか、偉ぶるくらいならはじめからしっかりやれ!つー、突っ込みが来そうですね(汗

何はともあれ、末永くお付き合いください召せ