月明かりなど届かない、ネオンと喧騒に溢れた繁華街。
そこに似つかわしくない少女が一人ポツンと立っていた。
青い髪、青い瞳、そして、夜の闇に紛れるような黒い服は、ネオンの洪水のような繁華街では却って目立つ。
少女はこのネオン街に居る他のどの女性よりもはるかに美人だった。
にもかかわらず誰も彼女に声をかけようとしない。
目の前では、何人もの男が、彼女より数段劣る女性に声をかけているにもかかわらず、だ。
誰も彼女に注意を払うものも居ない。
・・・まるで、彼女がそこに居ないかのように・・・
「ふう、結局テストには間に合いませんでしたね」
残念そうに溜息をつく彼女、シエルは呟いた。
思い起こせばこの指令は、最初からおかしな物だったのだ。
Drei Nacht
10日くらい前のことだ。
シエルは、いつものように、志貴と有彦と3人で茶道室で茶飲み話に花を咲かせ、夕飯の買い物も済ませて帰宅した、そんな何気ない日常。
冬の日は短い、まだ時刻は6時をまわる前だというのに、夕暮れ特有の暗闇の中で、ただ一人留守番していた電話機に緑色のランプが点灯していた。
通常、シエルこの電話に連絡をしてくるものは居ない。
有彦はもちろん、志貴にだって番号を教えていないのだから当然だ。
ならば、この電話にかけてくる相手に、心当たりは僅かしかない。
電話番号を教えているからといって、志貴や有彦よりも好ましく思っている相手でないのは、ランプを見た瞬間に、不快を刻んだ表情で、深い溜息をついているシエルを見れば、志貴と同じくらい鈍感な人間でも一目瞭然であった。
嫌そうに再生ボタンを押すと、電話からは最も不快なあの女の声を忠実に再現する。
「ふふふふ、何よ、その嫌そうな顔は。せっかく、私自らが直々に指令を伝えてあげてるっていうのに」
見透かされた言葉、それがまたシエルの癇にさわる。
向けられた怒りの視線に、本来罪のないはずの電話は、身を竦める様にしながらも己の職務を忠実に果たしていた。
「貴女の報告を機に、今までブラックボックスに近かったその国を再調査したところね、興味深い事例を見つけたの。
でね、貴女に調査に行ってほしいのよ、もちろん嫌だ、なんていわないわよね?
何なら、貴女の報告に対する調査を、もう一度念入りにやってもいいのよ。
フフフフ、きっと、面白いことが出てきそうですものね」
少女のように穢れない、慈愛の天使のような声が途切れ、ツーツーと機会音が部屋に響く。
「あの、殺人快楽症の変態女!!」
再生を解除するというよりは、蹴っ飛ばすに近い勢いで電話を隅に追いやった。
シエルはこの指令を受けざるを得ない。
忌々しいが、ナルバレックに送ったアカシャの蛇を退治した顛末は異常事態と改竄のオンパレードだ。
アルクェイドと協力して、転生無限者とも呼ばれるロアを第七聖典で完全に殲滅した。
一応筋は通っている。
27祖の番外位アカシャの蛇に加え、27祖が10位、混沌の異名をとるネロ=カオスまでもがこの極東の島国にやってきたのだ。アルクェイドと手でも組まなければ、いくらシエルといえども、化け物二人を完全に滅するなど出来るはずがない。
一方のアルクェイドにしても同じことだ。
アルクェイドは何度も何度もロアを殺している。
しかし、ロアの魂までは殺せない。
肉体を殺しても、ロアは蛇の名の通り、魂を次の肉体に脱皮するだけ。
そんな不毛ないたちごっこを、アルクェイドはもう17度も繰り返しているのだ。
そんなロアの魂まで殺せるのは、シエルの持つ概念武装、転生批判の外典『第七聖典』のみなのだ。
だから、二人が手を組み二人を滅した。
そこに驚きや番狂わせはあっても、矛盾はない。
ならば、なぜ筋が通らないのか。
それは、他ならぬシエル自身が、アルクェイドによって殺された17番目のロアの転生体だったからだ。
殺したものと殺されたもの、二人は犬猿の仲であり、この二人が手を組むこと自体が異常事態なのだ。
それでも改竄せざるを得ない。
知られるわけにはいかない。
666の命を持ち、アルクェイドですら殺しきれないといわれたネロを葬ったのも、転生無限者の魂を滅したのも、真祖の姫君でもなく、埋葬機関7位、弓のシエルでもない。
直死の魔眼を持つ遠野志貴なのだから。
真実を報告したら最後、志貴は連れ去られ、研究され、モルモットとされ、最後には解剖されるだろう。
それを避けるために、明らかに嘘でも、話の筋が通る唯一の回答を捏造して報告したのだ。
再調査すれば、すぐにばれてしまうだろう。
故にシエルに選択の余地など初めからなく、ナルバレックはそれを知りながら、からかっているのである。
ブラックボックス、この国を評するナルバレックの言葉は言い得て妙だ。
教会はもとより、協会からも隔離されたこの国には、独自の魔術系統を有する退魔組織がある。それは、キリスト教圏内でない国において、教会は言うまでもなく、魔術協会とも相容れない存在である。
協会にせよ教会にせよ、日本において自由に活動する事はできないのだ。
だから、聖堂教会や一介の代行者には、おいそれと手が出せない。
しかし、だ。
正直、腑に落ちない。
いくら、この国がブラックボックスであり、教会の力が及びにくい地であっても、たかが調査程度の任務がわざわざ埋葬機関に回ってくるだろうか。
深い溜息が漏れる。
「行くしかありませんね」
そう、いくら考えても、選択の余地がない自分には無意味なのだ。
大人しくナルバレックの言うとおりに行くしかないのだから。
ナルバレックからFAXされた目的地のデータに眼を通す。
意外なことに、観光地とはいえないまでも、風光明媚な海沿いの町らしい。
「海鳴・・・ですか。聞いたことはありませんが、綺麗な所みたいですね」
『何とかテストまでに帰って来れますかね』
そんな甘い希望と共に電車で数時間、海鳴駅に降り立った瞬間シエルは思わず舌打ちをした。
「・・・信じられない・・・。
これほどの霊地が、完全に教会のチェックから漏れていたなんて」
確かに日本への影響力や情報収集は、万全とは言い難いものだということは良く承知している。
だが、それでも唸らずには居られなかった。
「これは、冬木の町と比較しても大差がない。
それどころか、それ以上かもしれませんね」
直接赴いたことはないが、冬木の町は日本でも屈指の霊地であり、教会が影響力を持っている土地の中では最上級といっても過言ではない霊地だと聞いた。
だからこそ、あの地に派遣されるのは、代行者の中でもトップクラスの実力の持ち主なのだとも。
詳しく調査できないとはいえ、冬木よりも優れた霊地など簡単に隠しとおせるはずはない。
それこそ、ブルーの根城である蒼崎の管理地ですら例外ではない。
調査こそ出来ないが、存在や規模自体は教会だって把握している。
にもかかわらず、これほどの霊地で、ここまで完全に教会からも協会からも隔離されているなど、絶対にありえない事態なのだ。
万が一があるとすれば、この国の退魔組織の頂点に立つ一族が直接管理する土地である場合くらいだろうか。
日本に来る前に学んだ、この国の退魔組織についての知識を総動員する。
決して良好ではない関係のため、たいしたことはわからないが、それでも本拠地や組織を束ねる一族についての情報くらいは教会にはある。
シエルの知識によればこの国の退魔組織の本拠地は鹿児島のはずだ。
『ナルバレックに、はめられましたね』
調査という任務内容と、送られてきた海鳴の街の資料があまりにも綺麗で平和だったからだろうか、それとも、ここ最近の平和な暮らしに呆けたのか、第七聖典を置いて来た自分の迂闊さを呪う。
何があるのか、ナルバレックが興味を示したものは何か、それは判然としないが、この状況を前に何事も起きない、などという結論はありえない。
そもそも、『あの』ナルバレックが興味を示した事例なのだ。
無事で済む等、天地がひっくり返ってもありえるわけなかったのだ。
『一度、セブンを取りに戻りましょうか』
東京や新宿とは比較できないが、それでもこの海鳴の街でも朝夕の電車は混雑する。
夕暮れの中、街を一通り巡り戻ってきた駅前の喫茶店で、今日は撤退と思案をまとめたシエルの青い瞳が釘付けになる。
喧騒と共に駅から吐き出される人の群れ。
疲労や微笑などの種々の表情と、一人として同じ顔などない多くの人々。
そんな、雑多な人々の中でシエルの眼を惹いた存在がある。
雪のように真っ白い肌。
豊かな、毛先まで手入れの行き届いた長髪。
愛らしい瞳は長い睫毛が揺れている。
シエルだけではない、駅前の多くの人間が、特に男性のほとんどが、彼女に耳目を向けている。
それだけ、人間離れしたような美しい女性なのだ。
そう、シエルの眼を惹いたのも同じ理由。
『人間離れ』した彼女という存在に、代行者として、思わず瞳を奪われた。
ツマリ、
人ノ群レノ中ニ、
人デハナイ存在ガ、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・混ザッテイタ。
「吸血鬼!?」
店を飛び出し、魔術で自らの存在感を希薄にして、その女の後を着ける。
女はやがて、ゆっくりと人通りの少ない住宅地へ向かう。
喧騒に紛れる事が出来なくなったので、多少の距離を取りながらも、見失わないように彼女の後を追う。
まったく人通りがない、閑静な住宅地の真ん中で、突如女が周囲を確認するように振り向いた。
見つかるはずがない、感づかれるはずがない。
シエルの尾行などの隠密術は、常人はもとより、志貴やアルクェイドにすら気が付かれなかったほどの物なのだ。
彼女も首を傾げるようにして周囲を見渡し、何もないのを確認したのか、再び歩き出す。
そんな尾行を数日間繰り返す。
その数日間でわかったことは、残念ながらそれほど多くはない。
彼女の名前が綺堂さくらだということ。
彼女が昼間は大学院に通っていること。
そして、彼女の感覚が恐ろしく鋭いということだ。
その鋭さは到底一般人とは思えない。
シエルの存在の確信には至らないものの、ついつい近づきすぎると、彼女は何かに感づいたかのように周囲を見回す、そんな微妙なやり取りを繰り返していた。
綺堂さくらとは、いったい何者なのか。
シエルにはそれが一向にわからない。
彼女が人ではない事は確信している。
はじめてみた時、シエルは彼女を吸血鬼だと思った。
それも真祖ではないかと疑ったのだ。
何故ならば、彼女からは凄惨な鮮血の香りがしなかったから。
それは、ロアの記憶か、埋葬機関の一員として培った勘か、彼女を一目見た瞬間に感じた確信に近い直感だった。
しかし、それにしては彼女から感じる圧迫感が、アルクェイドとは比較にならない。
比較対象が最強の真祖、アルクェイドだということを考慮しても、とても真祖とは思えない。
しかし、死徒にしては、昼間にも普通に出歩くのはありえないし、第一、吸血を行っている様子がない。
思わず溜息が漏れた。
今夜も特に何の収穫もなく終わる、そう思った矢先、予想外の光景が眼に飛び込んできた。
ここは、海鳴の繁華街。
さくらは、複数の女性を侍らしている男に、好意的とは言い難い冷たい視線を投げかけていた。
月明かりなど届かない、喧騒と怠惰と倦怠感が広がるネオン溢れるメインストリートの一角で会話する男女。
会話の内容までは聞き取れないが、明らかに不快感を露にする少女と嘲弄するような男の表情を見れば、二人がお互いに嫌悪感を持っていることがわかる。
「確か男の方は・・・そう、遊とか言いましたね」
さくらを調べる過程で見知った存在の一人、氷室遊はさくらの異母兄にあたるはずだ。
何かある、幸いなことにここは喧騒が支配する繁華街であり、いくら尋常ではないほど鋭敏な感覚を持つさくらといえども、会話に集中している今ならば近づけるはず。
慎重に距離をつめ二人の会話に耳を傾ける。
「・・・だから、注意した方がいいといっているの」
最低限の距離をとり、聴力を強化して会話を拾う。
ノイズが酷い、しかし、これ以上近づけば、たちまちさくらに感づかれてしまいかねない。
それほど、綺堂さくらの気配を察知する能力は図抜けていた。
「たかが、人間風情に何が出来る」
「その人間を見下す癖、未だに治ってないのね」
「お前こそ妹といっても所詮下賎な雑種だな、誇り高き夜の一族の一員とは思えん」
この決裂を機に二人は分かれた。
「夜の一族ですか?聞いたことが無いですね。
それに、雑種とは・・・いったい?」
一瞬、どちらを追跡するか迷った。
繁華街から離れ、山の方に向かうさくら。
一方、取り巻きの女性を従えたまま、繁華街の店に入っていく遊。
遊が入った店を横目でしっかり確認して、当初の予定のままさくらを追走する。
人気と共に建物も減っていく。さくらの目的地は山の方ではなく、山の中そのものらしい。
ここ数日の努力の結果、シエルの頭には海鳴の地図と地名はほぼ記憶されている。
そこは、国守台と呼ばれる山地であり、さくらが入っていった先は私有地でああった、。
その先には何とかという女性寮しか建物はないはずだ。
さくらに続き寮への道をくぐろうとするシエルの身に、形容しがたい違和感が走った。
道路を隔て数センチ向こう側と、今シエルが立っているこちら側で、ほんの僅かだが空気の密度の違いがあった。
「これは、結界・・・ですか?」
あちらとこちらを完全に隔てる結界が張ってある。
それは、魔術師としてもロアの記憶が原因で超一流の力量や知識を持っている上に、埋葬機関の一員として、限りないほどの死闘を潜り抜けてきたシエルだからこそ察知できるほどに微細な違和感。
周囲に異常を知らしめる結界は三流だが、隠蔽性で測るならこれは超一流の仕事だ。
効果の方も折り紙つき、まずは人払いの効果。
恐らくこの結界の内側で起こった異常事態は、外部に漏れることはないはずだ。
シエルが以前張った人払いの結界も同様の効果があった。外部の人間はその空間そのものを認識しなくなる。しかし、実際にその空間がなくなったわけではないのだ、当然そこに矛盾が生じる。
人為的に隔離された空間というのは、気が付かれるかどうか如何に関わらず、一つの異常なのだ。
しかし、この結界の凄い所は、外部の人間には何の影響も与えず、ただ、内部で起こった異常事態だけが外に伝わらないという点だ。隠したいことだけを隠し、あとは普通と変わらない、異常を日常で塗りつぶしているのだ。謂わば結界の内側は一つの異界ともいえる世界だ。
「信じられません・・・。
もうこれは、魔法の域にすら到達していると言っても過言ではないですね」
加えて、敵意、悪意、害意を持つ者への見張りの機能まで付与されている。
他にもどんな効果が付与されているかは、とてもこの場では解析しきれるものではない。
「そういえば、時計塔にいた結界のスペシャリストと言われていたあの男も、元々はこの国の魔術系統に属していた人間でしたね」
教会にも手配が廻って来ていた魔術師を思い出す。
「どちらにしても、この結界に無策で飛び込むのは危険ですね」
踵を返し、繁華街に戻る。
先ほどさくらと話していた彼女の異母兄、氷室遊。
遊が漏らした言葉、自分を指して「夜の一族」と称していた。
月明かりなど届かない、ネオンと喧騒に溢れた繁華街。
そこに似つかわしくない少女が一人ポツンと立っていた。
青い髪、青い瞳、そして、夜の闇に紛れるような黒い服を纏ったシエルは、本来ネオンの洪水のような繁華街では却って目立つ。
シエルはこのネオン街に居る他のどの女性よりもはるかに美人にもかかわらず誰も彼女に声をかけようとしない。
目の前では、何人もの男が、彼女より数段劣る女性に声をかけているにもかかわらず、だ。
誰も彼女に注意を払うものも居ない。
・・・まるで、彼女がそこに居ないかのように・・・
自らの存在を魔術で希薄にさせていた。
一際大きい嬌声と共に扉が開かれる。
女性の集団の中心に居る遊と、シエルの視線が合った。
ニヤリと、からかう様な笑みを浮かべ、達を引き連れてシエルの前に立つ。
「そうか、お前がさくらが言っていた視線の正体か」
シエルの身体を舐めるような視線で撫でる。
それを、無機質な青い瞳で遊の実力を値踏みする。
「ククク、これは美しいお嬢さんだ、今宵は踊ってもらえるのかな?」
本来、存在を隠しているシエルに気が付いている時点で、この遊という男も只の人間ではない。
取り巻きの女性を邪険に帰らせ、その中の一人だけを連れて黙って移動をはじめる。
「付いて来い」その背中はそう語っていた。
そんな遊の挑発には乗らず、シエルは取り巻きの女性を観察する。
まるで、自分の意思などないかのような足取りでそれぞれ帰路につく女性達。
明らかに、遊に操られているかのようだ。
「・・・しかし、彼女達は・・・」
彼女達から何処か死徒と違う、印象を受ける。
この海鳴に着てから困惑すること甚だしい。
今まで相対してきた、死徒や吸血鬼とはやや異なった事例が多すぎる。
夜の一族とは何者なのか。
わからない、結論を導き出すには情報が足らな過ぎる。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず・・・ですね」
一瞬だけ、埋葬機関の七位から、いつものシエルの表情に戻り溜息をつく。
まったく、ここ最近は溜息ばかりだ。
『遠野君、貴方のせいですよ』
今回の任務の原因を作った朴念仁の、のほほんとした表情を頭に浮かべる。
それだけで、幸せな気持ちになってしまう自分に呆れる。
シエルの少し緩んでいた顔が引き締める。
先ほどから強い殺気がシエルに向かって放たれていた。
30メートルほど離れた、細い路地への入り口に佇む遊からであることは言うまでもない。
ゆっくりと遊に向かって歩を進める、そんなシエルを見て満足そうな表情の遊がゆっくりと路地裏に入っていった。
路地裏に入る瞬間空を見上げる。
朧な月が、弱弱しい光でシエルの青い瞳を照らしていた。
魔術師の戯言
前回から一月空いちゃいました。
すいません。
これは、とっとと完結させて、連載中のほかの作品を進めるはずの当初の計画はどこへ・・・。
しっかし、またシエルが出張ってます。
すごい出演率ですね、本編でも一番出番が多いカレーシエル先輩ですけど、このサイトの月姫系SSでも一番目立ってます。
秋葉スキー、最近はシオンにも浮気気味の私のサイトなのにねぇ。
さて、いよいよ月姫キャラととらハキャラが絡み始めましたね。
ちなみに、冬木の町のあの凄腕代行者やブルー、時計塔の結界のスペシャリストのお坊さんなど、ところどころに知ってる人は知っている人たちの存在が出てきてるけど、ただのお遊びなんでこの人たちはたぶん本編にはでないのであしからず。